獣医師のやりがい・魅力は?現役獣医師の実体験を元に解説!

動物を好きで獣医師を目指そうと思ったとき、「やりがいがあるのかどうか」は気になりますよね。実際、獣医師には多くのやりがい・魅力があります

本記事では現役獣医師が実体験をもとに解説します。また、向いている人や向いてない人、実際獣医師になる方法も詳しくお伝えしていきますね。

目次

獣医師のやりがい・魅力

獣医師はやりがいがある仕事です!主にやりがい・魅力を感じるのは、下記の3つです。順番に解説していきます。

獣医師のやりがい・魅力
  • 動物が元気になる喜びがある
  • 命の誕生に立ち会うことができる
  • ペットを飼ったときに治療しやすい

獣医師のやりがい・魅力#1
動物が元気になる喜びがある

獣医師として働く上での最大のやりがいの一つは、動物が元気になる喜びがあることです。

獣医師は、患者である動物たちと密接に関わることで、彼らの健康を守り、病気や怪我から救い出すことができます。特に、治療を施した動物が回復し、元気になる姿を見ることは、非常に感動的で喜びを感じる瞬間です。

また、動物たちとの触れ合いやコミュニケーションを通じて、彼らの信頼を得ることもできます。動物たちとの絆を深めることは、獣医師にとって特別な経験になりますね。

ある日、交通事故に遭い、骨折した野良猫が、保護され、動物病院に来院しました。手術して入院管理を行ったのですが、入院を始めた頃は、身体の痛みと恐怖で怯え、人の手を警戒して、食事もあまり摂りません。しかし、入院期間を通して少しずつじゃれたり甘えたり、心を開いてくれたました。よくある話ですが、嬉しかった思い出です。

1ヶ月後、骨折が綺麗に治癒し、入院中に見つかった新しい家族と元気に退院していく姿を見た時には、とても達成感を感じましたね。(筆者談)

獣医師のやりがい・魅力#2
命の誕生に立ち会うことができる

動物の出産現場に立ち会うことができることもまた、獣医師のやりがいです。

自力で出産をすることができない動物の出産介助や帝王切開を行う際には、母親と子供、二つの命を預かるため大きな緊張を感じます。しかし、無事に処置を終えて、産まれてきた子犬や子猫が元気に鳴いているのを見ることは、非常に感動的な瞬間です。

獣医師のやりがい・魅力#3
ペットを飼ったときに治療しやすい

自分の家で飼っている動物をいつでも治療できることは、獣医師になって良かったと感じることの一つです。

下痢や嘔吐など急な体調の変化があった時に、すぐに治療ができることは一飼い主としても安心感があり、獣医師になったメリットであるといえますね。

また、自分の動物のもしもの時にも最善を尽くしたいという気持ちが、仕事をする上でのモチベーションにつながっています。自分のペットの命も自分で納得のいく治療ができることは魅力的です。自分のペットを救いたいという気持ちで、普段の勉強もより一層はかどりますね。

獣医師のここが辛い

獣医師にはやりがいはありますが、命を預かる以上、辛いこともたくさんあります。順番にご説明していきます。

  • 責任の大きさ
  • 別れの場面
  • 勉強の継続

獣医師をやっていて辛いこと#1
責任の大きさ

獣医師の仕事をしていると、様々なところで大きな責任を感じます。例えば、腫瘍ができてしまった動物に対して行う抗がん治療は、緊張感を感じる場面の一つです。

獣医師は、抗がん剤が血管から漏れないよう、慎重に薬を投与する必要があります。また、使用する薬の用量ミスは重大な副作用を生じたり、最悪の場合、動物の命を奪ってしまう可能性も。。正確な量を計算し、何度も確認作業を行いますが、その責任は重大です。

獣医師をやっていて辛いこと#2
別れの場面

獣医師の仕事をする中では、どうしても命を救うことができない症例に立ち会う場面もあります。

命を救うことができない症例
  • 衰弱し治療が間に合わなかった保護猫
  • 腫瘍の摘出手術に成功したが、術後の合併症で亡くなってしまった犬
  • 慢性腎臓病が進行してしまった猫
  • 心臓病から肺水腫を起こしてしまった犬
  • 心筋症の進行による血栓症の猫

など・・・

ご家族と二人三脚で治療に取り組んでいた分、亡くなった動物とご家族の悲しみの場に立ち会うことは、獣医師として辛く悔しい思いをすることも多いです。

獣医師をやっていて辛いこと#3
勉強の継続

動物にとって最善の治療を行うためには、継続的な勉強が必要です。

獣医師として学ぶべきこと
  • 循環器科・眼科・泌尿器科など、多岐にわたる診療科目の診断や治療方法の習得
  • 外科手術における術式の実践トレーニング
  • 超音波や内視鏡の検査技術のスキルアップ

学ぶことが尽きないため、診察時間が終了した後の夜間や休日の時間で、勉強会や学会に参加しています。

獣医師としてより良い獣医療を提供するためには、勉強を続けることが必要不可欠ですね。毎日の昼休みや診察の空き時間も、勉強に費やしている獣医師は多いです。

獣医師に向いている人と向いていない人

実際、「獣医師に向いている人と向いていない人」はどんな人なのでしょうか。

獣医師に向いている人

ここでは、動物看護師に向いている人について解説していきます。一概に一言で向き不向きを決めつけることはできませんが、獣医師として大切なことを解説します。

獣医師に向いている人
  • 伝える力がある人
  • 向上心がある人
  • 細かい作業ができる人
  • 気持ちの切り替えができる人

獣医師に向いている人#1
伝える力がある人

正確な診断・治療を行うためには、飼い主の方と上手にコミュニケーションを取ることが大切です。

特に、重症の動物の検査・診断結果をご家族に伝える際には、間違いや誤解がないよう、丁寧に説明を行う必要があります。獣医師は動物の状態を正確に伝え、どのような治療を選択するのかご家族と十分に話し合うことで、治療の奏効を目指します。

また、実際に治療や入院管理を開始した際には、動物の様子や検査・処置の内容など、病院スタッフの間で細かく情報を共有しなければなりません。

このため、話し相手に理解してもらえるよう情報を正確に伝え、円滑なコミュニケーションを取ることができる人は、獣医師に向いていると言えるでしょう。

獣医師に向いている人#2
向上心がある人

向上心がある人は獣医師に向いています。

獣医師の仕事には、下記のような幅広い知識が必要です。

幅広い知識の例
  • 病気の知識
  • レントゲン装置や超音波装置など医療機器を使うための技術
  • 手術に対する知識
  • 薬の知識

もちろん、一度に全てを覚えることは難しいですが、経験を積みながら、スキルアップを目指すことが大切でしょう。

獣医師に向いている人#3
細かい作業ができる人

細かい作業ができる人は獣医師に向いています。

獣医師の仕事のひとつに、治療のための薬剤の管理や処方があります。また、獣医師はハムスターやインコのような小動物から牛や馬などの大動物まで、様々な大きさの動物の薬を扱わなければなりません。それぞれの動物に必要な薬用量を計算し、正確な調剤を行うことが重要です。

また、検査や実験を行う際には、細胞や血液などわずかな量の検体を取り扱いが必要となります。細かい作業もミスなく丁寧にできることは、仕事をする上で強みとなるでしょう。

獣医師に向いている人#4
気持ちの切り替えができる人

ポジティブな思考ができる人は獣医師に向いています。

獣医師の仕事は責任が大きく、職域も多岐にわたるため、仕事をする中で苦労を感じる機会もあります。そのような時に気持ちを上手く切り替えたり、気分転換を行うことで、前向きに仕事を続けることができるといえます。

獣医師に向いていない人

次に、獣医師に向いていない人について解説します。もちろん、これに当てはまると獣医師を諦めた方がいいというわけではありませんが、就職後に困難を感じることは多いかもしれません。

獣医師に向いていない人
  • 周囲のスタッフとの協調性がない
  • 責任感がなく、仕事で妥協をしてしまう
  • 検査材料にさわることが苦手な人

獣医師に向いていない人の特徴#1
周囲のスタッフとの協調性がない

獣医師の仕事は1人で行うのではなく、周りのスタッフと連携して行います

治療で最善を尽くすためには医療チームである仲間とコミュニケーションをとり、お互いの意見を交換することが必要です。仲間の意見を受け入れ、柔軟に対応することが難しい人は、獣医師の仕事に向いていません。

もちろん、自分の意思を持つことも大切ですが、一人だと考えも偏ってしまうため、周りの意見も聞き入れれる方がいいですね!

獣医師に向いていない人の特徴#2
責任感がなく、仕事で妥協をしてしまう

責任感のない人は獣医師に向いていません

獣医師は動物を治療するための医療チームのリーダーとして働きます。小さな判断のミスが大きな問題につながることもあるため、自分の仕事に妥協をせず、リーダーとして周りのチームスタッフを率いる責任感をもつことが必要です。

命を預かる仕事という点でも、責任感を持つことは大切ですね。

獣医師に向いていない人の特徴#3
検査材料にさわることが苦手な人

獣医師は検査や処置のために、「動物の血液や体液、糞便や尿、体の組織や細胞などの検体」を扱うことがあります。

初めは苦手に感じたとしても、勉強や仕事をするうちに慣れていくことも多いですが、検体を触ることに抵抗がある人は苦労を感じることも多いでしょう。どうしても血液が苦手だったり、糞便や尿の取り扱いに抵抗がある人もいるので、自分がどうかしっかり考えてみてくださいね。

獣医師になるには

獣医師になるためには、国家試験である獣医師免許の取得が必要です。

獣医師になるための流れを解説していきます。

STEP
高等学校卒業

高等学校を卒業し、難易度の高い獣医学部のある大学を受験する必要があります。

STEP
獣医学部のある大学に入学

獣医学部のある大学は現在、全国に18校あります。6年間の過程を修了することで、獣医国家試験の受験資格を得ることができます。

国立大学
  • 北海道大学
  • 帯広畜産大学
  • 岩手大学
  • 東京大学
  • 東京農工大学
  • 岐阜大学
  • 鳥取大学
  • 山口大学
  • 宮崎大学
  • 鹿児島大学
公立大学
  • 大阪府立大学
私立大学
  • 酪農学園大学
  • 北里大学
  • 日本獣医生命科学大学
  • 日本大学
  • 麻布大学
  • 岡山理科大学
STEP
獣医国家試験受験、合格

獣医国家資格を取得し、晴れて獣医師に!

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